✴サロンNEWS
2025年も残すところ3週間。光陰ロケットのごとし。あっという間の1年でした。
おかげさまで2018年創業のサンアーユスは2026年で創業9周年目を迎えます。
これもひとえにサンアーユスをご愛顧いただいているみなさまのおかげです。
統計上、整体業の10年生存率は5%未満つまり10年経つと95%以上の店が無くなってしまいます。
2020年から4年続いたコロナ禍、2年続く物価高など、お店を10年続けるということがどれほど大変なことか身に染みています。
さて、僕の実家は博多で60年近く続いた老舗の理容院でした。今は亡き両親が綺麗にして差し上げたお客さんはのべ10万人近くにもなるでしょう、テレビにも出ました。生まれたときからそこで育った僕はお店が続くことは自然であたり前のことだと思ってました。でも、当たり前を続けることこそ生半可なことでは成しえない偉業だったんですね。何故、60年間も続けられたのか。父は一生手を抜かない仕事を貫いた頑固職人でした。
よく、「継続は力なり」と言われます。これは大正時代の宗教家・住岡夜晃の「讃嘆の詩」の一節「念願は人格を決定す 継続は力なり」が広まったものが最古の文献として確認されています。住岡夜晃氏は仏教思想を背景に「真の強さとは、正しい念願を貫くこと」と説いております。
仏教の祖師お釈迦さまは八正道を説きました。これぞ仏教的生き方の指針であり根幹です。正見(真理を理解し)、正思惟(欲や怒りにとらわれず)、正語(嘘や悪口を言わず)、正業(道徳的に行動し)、正命(正しい職業で生計をたて)、正精進(悪を避け善につとめて精進し)、正念(今この瞬間を意識し)、正定(瞑想により今に集中する行を行う)ことです。
僕は経営を続ける事の極意は八正道につきると思います。
本来、日本人は常に次の世代への継承を考える文化と生活を大切にしてきました。この自然災害の多い日本列島で壊されても壊されてもめげずに作り直して工夫して代々継承していく。そこに格調高い伝統美や様式が生まれました。そして日本人らしさを象徴するのが職人の技、職人文化です。
世界中の人々にリスペクトされる日本の職人文化を継続していくことこそが日本のチカラの源泉となるのではないでしょうか。サンアーユスも力ある限りそんなお店のはしくれであり続けたいと思います。

